それでもあなたと結婚したいです。
「藤森、あんたは私みたいになったら駄目よ。花枝の色ボケなんて忘れていい人見つけな!仮にも営業のF4なんだから。じゃーね!」
「それが出来たら、こんな悩んでねーよ。」
同僚の呟きを背に煙草に火をつける。
お酒の後の煙草は格別だ。
「いつから、こんなんなったんだっけ?」
誰かの足跡だらけの身体は愛しい人との記憶を無意識に繰り返す。
外野がなんと言おうと、心なんてゆうこと聞かないのは自分が一番分かってる。
それでも同情してしまうのは、もしかして自分と重ね合わせているからかもしれない。
恐らく叶うことのない藤森の恋のHAPPY ENDを夜道を照らす月に願ってみた。