それでもあなたと結婚したいです。
「名乗る程の者ではございません。私はあくまで、サポートする側の人間ですから。でも、そうゆう者の方が色んな事を把握してるものです。」
「なっ何なんだよ一体っ‼」
ぶつぶつ文句を言いながら中年の男が後ずさって行く。
「ちょっと待ってください。彼女に謝罪してから帰ってください。」
去って行こうとした背中がふるふる震えている。
「人がせっかく見逃してやったのに……女のくせにでしゃばってきやがってっ!ふざけるなっ!!」
大きな手がブンと振り上げられ勢いよく私の頬を叩いた。
バシーン!!
静かな廊下に物凄い音が響いた。