それでもあなたと結婚したいです。
待ちに待ったデート当日。
今日はいっぱい歩くから私のファッションはカジュアルだ。
濃紺の生デニムに白のプリントTシャツ、肌寒くなってきたのでチェックのシャツも腰に巻いてみた。
靴はもちろん足の長く見えるインヒールのスニーカーだ!
(千春さんはどんなかな~?)
「準備できました?」
(わぁ!)
着替えて部屋から出てきた千春さんは迷彩のミリタリーパンツに白のロゴT、それに合わせてグレーのパーカーを着ていた。
下ろした前髪にニット帽が似合っていて、いつもより若く見える。
「千春さん……格好いいです!凄く。」
「あっ……俺が先に言いたかったのに……花枝さんも凄く可愛いです。」
「えっ!あっありがとう…。」
(嬉し恥ずかし恋せよ乙女……じゃないんだから!もぅ、私も一々反応すんなって!)
「さぁ、行きましょうか!」
「うっうん!」
こうして私達の初めてのデートが幕を上げた。