それでもあなたと結婚したいです。

私はこの所ずっと千春さんとの最終ステージに向けて、作戦を練っていた。

まるで彼女と初エッチを企む男子高校生のごとく、寝ても覚めてもその事ばかりだった。

千春さんとのエッチは容易に想像できる。

だって、キスでさえあんなに、キュンキュン、ムラムラさせられるんだからそれ以上の事は………ヤバイ……私が鼻血出すかもしれない………。


「あれ~?花枝ちゃ~ん。眉間にシワよってるよ?どうかした?」


気がつくと白川部長が目の前で覗き込んでいた。


「なっなっ何ですか!!」


「何ですかって、さっきから呼んでんのに、にやけたり、眉間にシワを寄せて考え込んだりって、一人で百面相やってるから。」


「ひゃっ百面相!!」


(うあっ、声裏返った!恥ずっ!)


白川部長はニヤリと笑うと急に納得したように私を見つめた。


「わぁ~かった!今、エッチな事考えてたでしょ?」


「!!」


「いいなぁ~新婚は。新妻はパンツ履く暇がないって言うけど、花枝ちゃんもねぇ~。俺の花枝ちゃんはもう、泉さんに愛されまくっちゃってるわけかぁ。…………何か想像したら切なくなって来ちゃった。」


「ちょっと、白川部長!!勝手に想像しないでください!!セクハラですよ!」


「あぁ、ごめん、ごめん。でも、こればっかりは脳が勝手に………!!」


「あぁーー白川部長!!質問です!部長は女性のどんな所にキュンと来ますか?仕草や言葉、シチュエーション、何でもいいんでお願いします!」


「えぇ~?そうだねぇ。俺は着飾ってる時よりかは、部屋着で気が抜けてる姿を見せてくれた時とかに良いなぁって思うかな?抱き締めた時に凄い肌触りのいい服なんか着てたら最高だね。」


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