それでもあなたと結婚したいです。
軽蔑されるか、バカにされると思い込んでいた私は、思いも寄らない彼女の言葉に驚いた。
「金子さん、ずっと泉CEOの事………思ってたんでしょ?それも、入社当時から。私、こんなぽわ~んとしてる様に見られるけど、結構そうゆう事分かってしまう方なの。」
「そう………だったの。」
「金子さんは泉CEOの事となると嬉しそうに話すから結構分かりやすかったけど………フフッ………あっごめんなさい。思い出しちゃって。」
「何?!」
馬鹿にしてたコに、本当は全て知られていたと思うと凄く恥ずかしくなって、ついきつく返してしまう。
「ごめんなさい………。笑ったりなんかして。でも、あなたの気持ち少し分かるような気がするから…。」
「あなたに私の何が分かるってゆうの?」
「あなたみたいに私は綺麗でもないし、仕事も普通にしかこなせない。あなたとは次元が違うことは分かってるの。でも、私も好きな人いるから………私には手の届かない人なんだけど………でも、心の中で思うだけなら自由でしょ?金子さんみたいな勇気ないし………。」
「勇気って言っても、砕け散ったけどね。………私、あれからずっと人の所為にして恨んでばかりだった。でも、やっと今日、目が覚めたの………てゆうか、覚まさせられたって感じかな。」
「そう………。踏ん切りついたんだ?」
「うん。まぁね。………あなたと話せてよかったわ。あなたを誤解してたもの。」
「あっ!馬鹿だって思ってたでしょ?」