それでもあなたと結婚したいです。

「バレた?」


「よく言われるもの。名前もみくるだしね。キラキラネームは何かと苦労するのよ。」


「フフフッ!」


私達は初めて、裏表なく本音で話した。

偏見の目で見ていたフィルターを取っ払うと、自分の周りの世界が変わったような気がした。

いつもより明るく見える景色に心が軽くなった。


「ねぇ、私達、友達にならない?………大人になってこんなこと言うの初めてで恥ずかしいけど………。」


「私もそう思ってた。」


自分は綺麗でもないしって言ってたけど彼女の笑顔はとても魅力的だと思った。

こんな風に思えるのも宮前部長のお陰かも知れない。


「ねぇ、早速今日、飲みに行かない?私の話し聞いてほしいし。」


「いいね。それじゃあ、約束!」


子供の頃の様に私達は指切りを交わした。


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