それでもあなたと結婚したいです。
「何って、洗濯物を干してるんだよ?」
「千春さんはそんな事しなくていいですから寝ててください!!」
ふと千春さんが手に持っている洗濯物を見ると私の派手目のピンクの下着だった。
「きゃーーー!!」
急いで下着をぶん捕ると、洗濯物の中に突っ込んだ。
「夫婦なんだから恥ずかしがらなくてもいいのに。俺の下着だっていつも洗って貰ってるし。」
「確かにそうですけど女と男じゃ全然違うんです!!千春さんはもういいですから、リビングでくつろいでてください!!」
ぐいぐいと背中を押してベランダから押し出した。
(ふぅ~…、焦った。なんで今日に限って下着があんな派手だったのよ〰〰〰!!最悪………。)
ヘコみながら次の洗濯物を手に取ると黒のボクサーパンツだった。
毎日見ている物だけど、実際履いている姿はいまだに見たことがない。
夫婦なのに笑える話だ。
溜め息を吐きながら残りの洗濯物を干した。
リビングへ戻るとよほど疲れているのか、千春さんがソファーで横になっていた。
目を閉じて眠っているので、近くに寄って、まじまじと観察してみた。