それでもあなたと結婚したいです。
少し癖のある前髪が目に掛かって影を作っている。
私より七歳年上の癖に滑らかな肌をしていて、とても綺麗だ。
閉じると分かる長いまつげ、薄くて口角の上がった唇。
キスする時にいつも見つめてしまう目元のホクロ。
顔からずっと下に見ていくとTシャツの裾が捲れているのに気づいた。
よく見るとスエットが少し下がっていて、ボクサーパンツのロゴのラインが見えている。
(当然だけど私が洗濯したパンツ履いてる………えっ!?)
更によく見ると骨盤のセクシーラインが片方丸見えになっていた。
(きゃー!!きゃー!!ヤバイ!!この筋肉のラインメチャクチャ好きなんだよ〰。)
私はドキドキしながらちょっとだけ触ってみた。
千春さんの身体に私から触るのは、あの最初に拒絶された日以来だ。
「………うう…ん………。」
千春さんは寝ながらも何かを感じ取って、私が触ったところをちょっと掻くとその手をそのまま自分のTシャツに突っ込み、更に上まで巻くり上げた。
当然腹筋が丸見え状態になる。
飢えた狼(私)にはたまらん景色が広がる。
(何これ!何これ!何これー!!こんな奇蹟起きる普通?!………もしかして本当は千春さん起きてんのかも?何か試されてるのかも………。あぁ〰でも、触りたい〰!!それとも写メろっかな?!)
私は勝手に独り身悶えながら、千春さんの無意識の誘惑に耐える。