それでもあなたと結婚したいです。
「あはははははっ!!」
こんなに大爆笑してる千春さんを初めて見た。
(何でこんなに大爆笑してるの?………私、何か変なことした?)
驚いて茫然としている私にやっと気づいたのか、笑いを堪えて、こっちを向いた。
「ごめん、ごめん!!花枝がオマケだなんて言って自分のお腹を触らせるからおかしくって………フフフッ!」
まだ、笑いが込み上げて来るのか、お腹を押さえて笑っている。
「千春さん………お腹痛くなるほどおかしいんですか?」
「だって!………クックックッ…!女性にこんな事されたの初めてで………フフッ!」
「………………………。」
(人がせっかく、恥を忍んで女を捨てて頑張ったのに、笑うなんて酷い!!私だって恥ずかしかったんだから!!)
頬を膨らませて千春さんに背中を向けた。
(もういい!好きなくらい笑えばいいのよ!!)
「朝食にしますから、着替えて来てください!」
「花枝?怒ったの?」
「別に…。」
「怒ってる。」
「怒ってないです!!」
明らかに怒ってる口調で返してしまう。
私だってそこまで大人なんかじゃない。
「花枝、待って!」