それでもあなたと結婚したいです。
真弓が出ていった後、私はこの日の為に買ってきたワンピースに着替える事にした。
白の総レースのワンピースは、袖を通すとまるでミニのウエディングドレスの様で、お店で一目惚れして、即決買いしていたものだった。
ずっと前から結婚式にはドレスを着てみたいと思っていたけど、お互いの親の意見や付き合いをも考慮して、神前式に決めたので、諦めていた。
「ふぅ~~……。やっと、終わった。」
白無垢の魔法が解けた、鏡の中の自分に話し掛けてみる。
「今日から貴方は泉 花枝になりました。泉 花枝さん、今日はどうでしたか?」
「めっちゃ緊張して、冷や汗かいてました。隣の泉さんがめちゃめちゃ格好よくて、ドキドキしました。」
「テンパっている事を分かられない様に頑張りましたね!」
「はい。………めっちゃ平静を装いました!フフッ!」
「さすがです!出来る女は違いますね?さて、これから泉さんと夫婦になる契りを交わしましたけど、これからの抱負をお願いします!」