それでもあなたと結婚したいです。
車の窓から外を眺めているとよく行くコンビニが目に留まった。
(そうだ、牛乳無いんだった。………食パンも有るかな?)
「あっ!千春さん。ちょっとコンビニに寄りたいんでいいですか?」
「次の所でいい?」
「どこでも大丈夫!ちょっと行ってくるから待ってて。」
「車で待ってていいの?一緒に行こうか?」
「大丈夫です!ちょっと食材買い足すだけだから。」
いつもとは違う初めて入るコンビニに駆け込んだ。
(えっと、牛乳………牛乳っと。後は…食パンあるかな?)
予定通りの品物を買って、おまけに美味しそうなとろけるプリンをかごに入れてレジに並ぶ。
こんな時間なのに結構人が居て、二つのレジは二、三人並んでる状態で私も列に加わった。
隣のレジでは何かの手続きをしている人が先頭で止まっていた。
(良かった、こっちに並んで………。)
「お次のお客様どうぞ!」
自分の品物をレジに置くと隣のレジのやり取りが聞こえてきた。
「お客様、お名前のカナもお願いします!」
「ああ、すいません。コグレ ミオです。」
(えっ?コグレ ミオ………どっかで………コグレ…)
「ご登録ありがとうございます!」
(木暮 美緒!?)
一瞬聞いたことのある名前に視線を向けた。