それでもあなたと結婚したいです。
「今日はとっても良いお式でしたわね。花嫁さんもとでも綺麗で、本当に千春さんは良い人を見つけられましたね~。」
「家の娘を千春さんに貰って欲しかったんですけど残念だわ~。本当に素敵な方ですもの~。」
「私も後30歳若かったら、結婚したかったわ~!」
「やだ!もぅ~!おば様ったら冗談ばっかり!!」
「あはははははっ!」
親戚の類いの女性達が大声で話をしている。
一人でも煩いのに三人も集まっては迷惑この上ない。
お酒も入っているので全く終わりがない様子。
うんざり気味に3ピースのジャケットを羽織りその中に入った。
「おば様達、今日はありがとうございました。お陰で良い式を挙げる事が出来ました。おば様方も疲れたでしょう。ゆっくり休んでください。」
「あら~!千春さん!!」
「今日の主役の登場よ!」
「やっぱり素敵ね~!」
こっちに向けられた圧力にたじろぎそうになるがじっと堪えた。