それでもあなたと結婚したいです。
「へぇ~………そんな事言われたの初めてだな。面白い。」
(面白いって、一体どうゆう意味よ。)
きっと睨む様に見つめると、桐島はフッと笑った。
「その目も気に入ってるんだ。俺に媚びないその瞳。俺のモノにしたくなる。」
「はっきり言っておきます。遊びなのか冗談なのか分かりませんけど、私は既婚者で夫以外は男じゃありませんから!!」
「あの時の男か………。確かに悪くなかったけど俺ほどかな?一回俺と寝れば簡単なんだけどな。」
「千春さんの方が絶対凄いですから!!」
千春さんをけなされて私の心に火が着いた。
(何も知らないくせに!!)
「ふぅ~ん……凄いって一体どうゆう風に?満足してるんだ?淡白そうに見えたけど案外激しい?」
「そんな事あなたに教える義理はないです!!いい加減にしてください!!」
「調印式後のパーティー。旦那さん連れてきてよ。エスコート役としていいだろ?」
「千春さんは関係無いでしょ?巻き込まないでください!!」
「逃げるんだ?」
プチッ
その一言で、何かが切れる音と共に私の理性は吹き飛んだ。
「フフッ………分かりました。あなたが入り込める隙もないくらい私達がラブラブな所をお見せします。」
「それは楽しみだな。」
桐島は挑戦的な笑みで私を見ていた。
この人の自信はどこから来るのか分からないけど、それでも私も負けられない。