それでもあなたと結婚したいです。

一瞬張り詰める空気。言葉の意味を考えていると急に声が響いた。


「白川部長に花枝先輩!!一体何をしてるんですか!こんな所で!」


「「えっ?」」


二人の声が重なる。


「違うってば!!」


「何が違うんですかぁ!!二人とも結婚してるくせに酷いです!信じられません!!」


「だからぁ〰〰!!」


その後、勘違いした浅海ちゃんをなだめるのに小一時間も要した。


白川部長はといえば、ただ面白そうに笑ってるだけで全くフォローしてくれず、これから大変なパーティーがあるって言うのに、私のエネルギーは既にエンプティランプが点滅していた。
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