それでもあなたと結婚したいです。
我慢していた全てのものが解放されていく。
お互いの求め合う心が絡み合い、どんどん加速していく。
何度も名を呼び、彼を感じた。
初めてに近いこの感覚に心も身体も震える。
休む事なく与えられ続ける快感に全てがとろけていく。
もしかしてこの人は私の一部だったのかも知れない、こんなに求めて止まない理由を私は他に知らない。
「………花枝…………………泣いてるの?」
「うん。…………嬉しいの。」
温かい腕が私の全てを包む。
(…………このまま…離さないで………)
言葉に出すと涙が止まらなくなりそうで、私は心の中で何度も祈った。