それでもあなたと結婚したいです。
「桐島さん。あなたのようなルックスやスペック、そして、俺様なのに本当は優しい性格も、とても魅力的だと思います。私が独身なら好きになっていたかも知れません。でも、私は千春さんに出会ってしまった。私にとって、男は彼だけなんです。彼以外にこの身体と心は反応しません。ごめんなさい。」
「はっきり言うな………男のプライドが傷つく。」
「すいません………。」
「でも、そうゆう男らしい所も好きだ。」
「男らしいって………。」
「だって、そうだろ。思わせ振りな事でも言って、キープしとけばいいのに。」
「千春さんでいっぱいでそんな余裕ありません!」
「本当、あいつが羨ましーよ。」
珍しく卑屈にいじけたような素振りを見せる。
「フフッ。」
「笑うか?普通…………酷い女だな。」
「桐島さんなら私よりもっといい人が絶対現れますよ!保証します!」
「言ったな?じゃあ、俺に何かあったら責任取れよ!!」
「あははは…………。」
苦笑いしてると頭を撫でるように手が置かれた。
「もし、あいつの事で辛いことがあったら、今度こそ俺の所にこい。」
真剣な瞳で見つめられると、どうしていいのか戸惑ってしまう。
「そっ…そんな事にはなりません!!」
「バーカ………もしって言っただろ、ちゃんと聞いとけ!」
最後にぐしゃっと頭を撫でられた。
「ちょっと!!やめてください!!わぁ!!」
頭を直しているとグイッと手を引かれた。
「最後にあれ乗るぞ!!」
「ひぃぃぃー!!」
この後、私は延々と絶叫攻めにあったのだった。