それでもあなたと結婚したいです。

今日は久し振りに千春さんが早く帰って来る日だ。

夕御飯の準備も楽しくってしょうがない。


「ふんふんふ~~ん♪♪まず最初にクラムチャウダーを作って~~♪その次はローストチキンを焼いて~~♪♪サラダとデザートで完璧~~♪♪♪」


リズムよく野菜を切っているとチャイムが鳴った。


「千春さんだ!」


玄関に駆けて行き、鍵を開けると待ちわびた人が顔を出した。


「おかえりなさい!」


「ただいま。」


(あぁ~~めっちゃ嬉しい!!こんなやり取りに憧れてたんだよね~~やっと、心から楽しめる様になったんだぁ。次いでにあれもやっちゃおっか?)


「今日も疲れたでしょ?最初にご飯にする?お風呂にする?それとも………わ・た・し?………なぁ~~んちゃって、男の人ってこれが夢とかってゆうみたいー」


喋りながら後ろを向くといきなり抱き上げられた。


「わぁ!ちょっと千春さん!!どうしたんですか?怒ったんですか?また、お仕置きですか?」


以前お仕置きで振り回された記憶が蘇る。


「千春さん!?」


落ちないように千春さんの首にしっかり掴まっていると、ドサッとベットに落とされた。


「えっ?えっ?」


千春さんはジャケットを乱暴に脱ぐとそのまま床に落とす。
煩わしそうにネクタイを緩める仕草は妙にセクシーで男なのに色っぽい。

予想外の展開に私はパニック状態になる。




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