それでもあなたと結婚したいです。

いつものように慌ただしく出勤の準備をする。

朝の家事を終えるとやっと、自分の番だ。

着ていくスーツを選びながらふとカレンダーを見た。


(白川部長のスケジュール…今日は特に何も大きな予定はなかったよね?)


そのまま、横に視線をずらすと直ぐそこにX'masが迫っていた。


(そうだ!千春さんにX'masどうするか聞いてみなくちゃ!)


私は千春さんとの初めてのX'masに浮き足立っていた。



急いでリビングに向かうと、起きてきた千春さんが、ソファーに座ってコーヒーを飲んでいた。
私の足跡に気づいたのか、頭をくりんとソファーの背もたれに乗せて私を見た。


「おはよ。」


「おはよ。今、起きたの?」


「うん。美味しそうなコーヒーの匂いにつられて。」


「フフッ………。髪寝癖だらけ。」


「それは花枝がアレの時、俺の頭に抱きついて揉みくちゃにするからでしょ?」


「なっ!!私、そんな事してない!!」


「本当にしょうがないなぁ~花枝は。」


「千春さん!!最近、私を弄りすぎじゃないですか?!」


ソファーに座っている彼が私に手を伸ばし、自分の膝に座らせる。


「俺、花枝を弄るの大好き。」


座って少し上がったスカートから出る膝に指を這わせる。


「あっ………弄るって…そうゆう意味のじゃなくてっ!!」


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