それでもあなたと結婚したいです。
35 仮面パーティー

「もしもし?佐伯さん?私、花枝ですけど今、時間ありますか?」


早速、佐伯秘書にリサーチの為に電話する。


「今、待機中なので、大丈夫ですよ。私に何の御用でしょう?」


「千春さんの今日のパーティーのスケジュールを聞きたいんだけど場所とか時間とか…なるべく細かく。」


「私に………ですか?」


「ちょっと、帰りは何時頃かなぁって思って。」


「う~~ん。もし、奥様に聞かれたら教えないように言われているんですが………。」


「えっ?どうして!?」


「どうやら、パーティーには参加させたくないような事を申しておりました。家にいて欲しいとか何とか、確かな理由は聞いておりませんが………。」


(何よもう!!X'masは独りで家に居ろって事?!こうなったら絶対、行ってやるんだから!!)


「大丈夫ですよ。遅くなるんなら寝てようかなと思って。それに、女の人は急にパーティーへ行くなんて無理ですから、前々から色々と準備がありますから。」


「そうですよね?それなら、大体のスケジュールをメールしますのでご確認ください。」


「ありがとう。」


電話を切った後、直ぐにメールが入って来た。


「どれどれ?まず最初は夕方5時から国際ホテル…8時からゴールデンヒル…10時からスターダストパレス…か。」


佐伯秘書らしく、事細かに主催者や料理、ドレスコードまできちんと記載してある。



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