それでもあなたと結婚したいです。
「それで?勿体ぶらないで早く教えてよ!」
「それがねぇ~ウフフッとにかく…なんてゆうかぁ~フフッ。」
「さっさと言いやがれっ!!」
「おっお色気番長なんです!!」
「お色気番長?」
「フェロモンがだだ漏れの上に年下みたいなキュートな部分が垣間見えたりして………とにかくキュンキュンし過ぎて…もしかしたら私、キュン死にするかもしれない!!あぁ~!まだ、死にたくないのにぃ~!!」
「はぁ~………一人で言ってろ。」
「そう言えば、旦那の病気の方はどうなの?」
「えっ?あぁ、特に最近は何ともないみたい。理想は完治だけど、今はそんなに無理に治そうとは思わないの。今のままでも私達は問題ないし。」
「ふ~ん…。」
「それに………本当ゆうと私だけってゆう優越感を独り占めしたいってのもあるの。酷い女と思うでしょ?」
「今まで散々苦労したんだから、それぐらい、いいんじゃない?病状も安定してるんでしょ?」
「うん。」
花枝はそう言いながらもやっぱり気にしている様だった。
私も少なからず泉さんのトラウマが気になっていたけど、幸せそうな花枝を見るとこれ以上は言い出せなかった。
この先何もない事を祈るばかりだ。
「花枝………本当に良かったね。」
「ありがと。」
花枝は少しハニカミながらにっこり微笑んだ。
どうかこのまま花枝が幸せでありますようにと私は心の中で強く願った。