それでもあなたと結婚したいです。
37 封印された過去

いつもと変わらない毎日。


「花枝ちゃ~ん!この資料準備しといて。それから、明日の予定にこれもどこかで入れられないかな?」


「白川部長!もう、勝手に約束しないでくださいよ~!」


「昔のよしみなんだよ………頼む。」


「分かりました。でも…無理しないでくださいね!」


「花枝ちゃ~ん!そんなに俺の心配をしてくれてたんだね。愛してるよ~!俺の愛人1号にならない?」


「愛してる人に愛人の誘いをするんですか………まったく…。部長の愛は要らないのでさっさと仕事してください。」


「フフッ………そのつれないところもまた、いいねぇ~。」


「白川部長!ダメですよ~!また、花枝先輩をいじめてるんですかぁ?」


「浅海ちゃん………心外だな…苛めてるんじゃない。愛のコミュニケーションだよ。」


「そ………そうなんですかぁ?やっぱり部長と花枝先輩はそうゆう仲だったんだ………。」


「あぁー!!もう、浅海ちゃん違うってば!!部長の冗談で変な妄想しないでっ!!」


「えっ?冗談なんですか?!………本当に…?」


「何よ?その疑いの眼差しは?」


「あんな素敵な旦那様が要るんだから不倫なんてするわけ無いですよね?」


「そうよ!ラブラブなんだから!!」


「先輩!それは、ノロケですからぁ!!」


「あははははっ!!」



部長の軽口につきあって、仕事をして、同僚達と笑い合い、一日を終える。

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