それでもあなたと結婚したいです。
「確かに、どこで聞きつけたか、泉様目当ての登録者様もいるくらいの人気でございます。……ですが、本田様も同様、泉様にも結婚相手に望む条件がおありです。何人もの方とお会いしているのですが今の所、殆どが残念ながらお眼鏡に叶いませんでした。」
「そう…ですか。」
「最初のお見合いですから気負わず自然体で挑んでみてください。」
黒木はにっこり微笑んだ。
(その笑顔、私には無理だって思ってるのね。)
「あ~それから、ご希望の方なんですが、お見合いのマナー講座を2Fで受けられますけど本田様は如何されますか?参加されるのであれば………」
「結構です!……それじゃあ、宜しくお願いします。」
(絶対選ばれて見せる‼今までの人生、挫折知らずなんだから‼)