それでもあなたと結婚したいです。
「チャペルで待ってるから。………後は頼みます!」
彼の声で隣の部屋からミレイと真弓が出てきた。
「任せて!!めっちゃ綺麗な花嫁さんにしてあげるから!!」
「ミレイ!………真弓!!」
「驚いてる暇ないよ!あんた、ウェディングドレス着るの夢だったんでしょ?ずっと言ってたじゃない!」
「うん、そうだけど………あんまりにも急でビックリして。」
「あんたは急かも知れないけど、こっちは大分前から準備してきてるから安心して。あんたはここに座ってるだけでいいから。」
「真弓………ありがと………あの時はごめんね。大の親友なのに傷つけるような言い方して。あの時の事ずっとうやむやにしてたから………ごめん。」
「何言ってんのよ!!何年一緒に居ると思ってんの?それくらいで私が傷つくと思ってんの?バカね!泣かないでよ!化粧出来ないでしょ?」
そう言いながら自分も鼻声になっている。
「さぁ、お姉様方!時間は無いよ!さっさと泣き止む!!」
ミレイが腕組みをしながら私達を見下ろしていた。
「ミレイ~…!!あんた生意気!!」
「キャー!!」
私はふざけながらも嬉しいサプライズを受け入れて準備に取り掛かった。