それでもあなたと結婚したいです。

パーティー会場に着くと中には綺羅びやかな世界が広がっていた。

それぞれ皆、気合いの入ったドレス姿でハイクラスな出会いを求めている。


女にとってパーティーは戦場だ!


そして、ここにまた一人戦場に降り立つ、戦う女神が降臨する。


てゆうか、私なんだけど。



「千春さんは何処かな?」



キョロキョロ見回してるとちょっとした人集りを見つけた。

目を凝らすと中心には千春さんがいる。



「あっ!いた!」



千春さんを取り巻く人集りは皆、綺麗な人ばかりで、これ見よがしに千春さんにしなだれかかっている。


「何あれ……既婚者に対して……。」


「奥様?いらっしゃらないので?」


「行くに決まってるでしょっ!!」


息を吸って吐いて止める。


「千春さ~ん!!!!」



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