それでもあなたと結婚したいです。

はっきり言って結構限界だった。

履き慣れない靴での長時間立ちっぱなしはかなりきつい。

化粧室入ると、近くのソファーに一目散に座った。

靴を脱いで解放してあげると自由になった足の指は、生き返る様だった。


「あぁ~~疲れたぁ~!ちょっとだけ休んで行こう。あぁ~~………お腹減ったなぁ。」


小さく鳴ったお腹の音で一気に空腹感がます。

ドレスの事を気にして前日から、ろくなものを食べていない。


「今日まで我慢したら好きな物いっぱい食べれる………後もう少し頑張れ私!!」


取り合えず休もうと、少しだけ目を閉じた。

一瞬目を閉じて再び目を開けると、既に一時間経過していた。


「わぁぁぁっ!!」


佐伯秘書からの着信がわんさか残っている。


「ヤバイ!行かなきゃ!!」


急いでヒールを引っ掛けて走り出す。


(どうしよう………千春さんに迷惑かけてなきゃいいけど………。)




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