それでもあなたと結婚したいです。
(後少し………あそこの角を曲がれば………)
走って角を曲がろうとした瞬間、出会い頭に人とぶつかった。
ドンッ!!
「きゃあ!」
「わぁっ!」
ヒールでバランスのとれない体は、ぶつかった相手に抱き着くようにして何とか止まった。
「あの、……すいません!」
「大丈夫ですか?………あれ?花枝?」
「え?藤森?何で?」
「わぉ!泉くんじゃないか。君も来てたのかい?」
「白川部長?どうして?」
「私達は当然会社の代表でだよ。……君は旦那様とかい?」
旦那様のフレーズに我に変える。