それでもあなたと結婚したいです。
「千春さん!?」
「いけない人ですね。私以外の男性に抱きつくなんて。」
耳元で囁かれた低い声はぞくりと私の耳の性感帯を刺激する。
間違いなく千春さんだ。
私が抱きついているこの肩も、全部千春さんなんだ。
久しぶりの密着に腰から下に力が入らない。
(今、下ろされたら立てないかも………。)
「すっすいません!つまずいてしまって……。ごめんなさい。」
「やっぱり、新婚はいいですねぇ~!昔を思い出します。」
「白川部長ですね?式に参列してくださりありがとうございました。そして、こちらは……」
「同僚の藤森 圭です。どうも。」
「妻がいつもお世話になっています。これからも宜しくお願いします。」
「言われなくとも仲良くしてますのでご安心ください。」