それでもあなたと結婚したいです。
なんか、藤森から変なオーラが見えている。
(藤森のやつ、千春さんに変な事言わないでよ~~!!)
「調子が悪そうなので、ここのホテルを予約しました。部屋に送って行くので少し休んでください。後から私も行きますので。」
そっと私を床に降ろすと腰に手を当てて支えてくれる。
(めっちゃお姫様扱いだよ~~!!私きっと今、顔真っ赤だ。)
「はい。」
「君も泉さんの前では子猫ちゃんなんだね~~!!可愛いねぇ。」
「部長!からかわないでくださいっ!!!」
「キザなやつ……。」
藤森が小声で何か言っていたけど、よく聞き取れなかった。
私の悪口であることには変わりはないと思うけど、今日は千春さんに免じて許してやるか。
「それじゃあ、失礼します。」