それでもあなたと結婚したいです。
背中の開いたドレスのを着た花枝は妙に艶かしく、泉CEOに連れられてエレベーターに乗って行った。
「今日の花枝ちゃんは綺麗だったねぇ。」
「そうですか?いつもと変わりませんよ………。」
「なんだ?君の目は節穴かい?」
全くこの人はいつも暢気だ。
「なんか、あの人格好良すぎません?」
「何てったってあの年で外資のCEOだからね~!」
「なんか裏がありそうで気になるんですよ。あいつ大丈夫かなぁ。」
「なんだ、やきもちですか?君も可愛いねぇ!」
「違いますよ!!変な事言わないでください!部長!!」
俺は、口では全否定しながら、視線はいつまでも二人が消えたエレベーターから離せずにいた。