それでもあなたと結婚したいです。
温かく包まれた感覚で目を覚ます。
(あぁ~また私、寝ちゃってた。それにしても千春さん遅いな~、……来るって言ってたけど何時に来るかは、はぐらかされたからなぁ……。あぁ…めっちゃ喉乾いてる。何か飲まなきゃ。)
薄暗い中、よろよろと半分しか開かない目を頼りにキッチンに向かう。
「あぁ~~生き返る~!」
ごきゅごきゅ喉を鳴らして水を飲んで、ふとソファーを横目で見た時だった。
「ブフゥゥーーーーーー!!」
含んだ水が吹き出した。
「千春さん?ウソ?!帰ってきてたの?」
(私を起こさずに、こんな所で独りで寝るなんて……。一体どうして…???)
音を立てないでゆっくり、千春さんの元へ歩いていく。
ソファーに横になっている千春さんは、どうやら寝ている様だ。