それでもあなたと結婚したいです。

そっとネクタイを指に掛け、スルッと引き抜く。

股がっている様な体勢で、首もとにキスをした。


「千春さん……起きてください、千春さん。」


優しく刺激しながら目覚めを促す。


「うぅぅん………。」


千春さんの反応に鼓動が速くなりながらも、指はシャツのボタンを外していた。


シャツを捲ると滑らかな肌と、程よく筋肉のついた身体が現れた。


(凄い。少し触っちゃお!)


人指し指で腹筋をちょんちょんと触ってみる。


反応なし。


何回かやってみるが、どれも反応がない。


(本当に起きないわけ?)


つまんなくなって脇腹を指でなぞり上げた。


「んんっ………!」



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