それでもあなたと結婚したいです。
さっきは、自分の弁解ばかりで彼女の事は殆ど見れなかった。
君はさっきどんな顔をしていた?
独りで生きていこうと決めたはずなのに、ふとした瞬間の寂しさに誘惑される。
俺の何が悪い?
SEX出来ないと心は繋がらないのか?
ただ一緒に居て欲しい。
抱き締めるだけじゃこの思いは伝わらない?
たまに、大声でそう叫びたくなる。
俺だって好きな女をただがむしゃらに、獣のように抱いてしまいたい。
そんな事が出来たらどれだけ楽だろうか。
しかし、それは夢のまた夢。
それは頭の中だけの思考で、身体は全く反応しなかった。
きっと彼女とは離婚になるだろう。
俺の所為で彼女の人生に傷をつけてしまった。
あんな事をしておきながら、また彼女の顔が見たいと思ってしまう。
「もう、俺に会ってはくれないだろうな………。」
途方に暮れてふと外を見ると、俺の心を映し出したかの様にどしゃ降りの雨が窓を叩いていた。