それでもあなたと結婚したいです。
15 私達の決意
自分のペースで進められるようになってからはどんどんと料理が出来上がった。
今日のメニューは基本の和食。
肉じゃが、お刺身、サラダに味噌汁、ご飯。
デザートには嶌屋のあんみつも買ってきていた。
(千春さん甘いもの好きで良かった。あんみつ出したら絶対喜ぶよね。美味しく食べれる様に、しっかり冷やしとかなきゃ!)
最初の不安はどこへやら、私は鼻歌混じりで、ウキウキと浮き足立っていた。
「ふんふふふ~ん♪あなたに~出会えて~♪ふふんふ~ん♪♪よ~かぁったぁ~♪♪ふんふんふふ~♪」
「それは誰の歌ですか?」
「え~~と、矢神 クミちゃんの“あなたと………”だったかな?」
話しながら振り返るとすぐ後ろに千春さんの顔があった。
「わぁっ!」
「どうかしましたか?」
(びっくりした!!顔、近過ぎだしっ!!)
私の反応とは逆に千春さんはキョトンとしている。
(まったくもう~~、私ばかりドキドキして……バカじゃん!!)