Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「ねぇ、南蓮央……って、いないし」
お風呂から上がると、部屋に南蓮央はいなくて、代わりに置き手紙が残されていた。
『出かけてくるから寝てろ』
また出かけるんだ。
忙しい人。
寝ろって言われても、まだ12時前なんだけど。
さっきのテレビも終わっちゃって砂嵐状態だし…。
チャンネルを変えてみるけれど、つまらないニュースや興味のない特集しかやっていない。
……寝るしかないんですか。
仕方なくソファーに横になって、毛布をかぶり、目を閉じる。
この日から、私は『居候』として、南蓮央のマンションに住み着くことになった。