Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「南蓮央って……バカなのかな……?」
「うん、多分俺よりバカ。んでもって、さっきーと同じで真っ直ぐだよ!!」
「諒真さんにバカって言われたら人生終わったも同然だね……」
「んなっ……それは言い過ぎだろ!!」
諒真さんと言い合いをしながらも、わたしの頭は南蓮央であふれていた。
私なんかを心配して、慌ててくれた南蓮央。
汗をかくほど、走り回ってくれた南蓮央。
どうしてだろう…………
こんなにも、心が温かい。
凍った心が、また少し溶けた気がする。