Am I What Colors?ー元姫の復讐ー


言いそびれた・・・


どうしよう。


本当にどうしよう。



「さっきー大丈夫?顔が真っ青だぞ?」



諒真さんが私の顔を覗き込んでくる。


そりゃまぁ、明後日が私の命日だってなったら青くもなりますって。


圭太も私の顔を覗き込む。



「本当だな、顔色悪いぞ」


「諒真先輩のクッキーの威力ハンパないな」


「それが原因か」


「違ぇだろ!!」



いつもならこの掛け合いに笑っているところだけれど、今は本当にそれどころじゃない。



黒薔薇としてやるときは、長い髪は上にまとめていたから、私ということに気付かないかもしれない。



半殺しにされるだろう。



イコール。



私の命は、あと2日・・・




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