Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
数時間後。
蓮央のマンションに帰ってきた。
私は一人、お風呂に浸かっている。
まだ死にたくないし……言ったほうがいいよね?
「実は私が黒薔薇だよ~」って。
ここには二人きりだし、騒ぎになることもないだろうし。
よし!
この状況を利用して、さっさと蓮央に言ってしまおう!!
意気込んでお風呂から上がり、リビングへ向かう。
「お、咲誇。上がったか」
私より先にお風呂に入った蓮央は首にタオルをかけてビールを飲みながらテレビを見ていた。
「ほら、お前の好きな桃のチューハイ」
ポンと缶を渡され、それを開けて飲む。
乾いた喉に染み渡る……
って、そうじゃない!!
早く言わないと!