Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「お前ら……来るときは連絡入れろよ」
呆れたように蓮央が溜息をつく。
「諒真が『ここは俺ん家みたいなもんだから、蓮央に連絡しなくても大丈夫』って言うから……」
「諒真……」
「い、いや、だって、本当にここ俺の家みたいなもんで……!」
「おめぇの家はここの管理人室だろぉが!!」
ギャーギャー騒ぐ男達に、もはや言う気力もなくしてしまった。
どうしよう・・・。
「そ、それよりさっきー!ビール飲まねぇか?」
諒真さんの目が、頭を抱える私に移る。
と同時に、彼の手からゴトンとビールが落ちた。
「……さっきぃぃ!!!」
「うぎゃ!?」
しばしの静寂のあと、諒真さんが私に抱きついてきた。
ち、力、強いんだけど!?
「風呂上がりのさっきー超エロい!!!」
「はぁっ!?どーでもいいから離れて!」
なんとか諒真さんを突き放し、できるだけ距離をとる。
なおも近づいて来ようとする諒真さんの肩を押さえながら、圭太が苦笑いした。
「悪ぃな咲誇、こいつもう酔ってんだわ……って、確かにエロいな」
「圭太まで!!」
「咲誇ちゃん真っ赤で可愛いー!」
「真浩!!」
そんなこと言われたら、恥ずかしくてもうここにいられないじゃん……!