Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「飲めそう……」
「そりゃ良かった!おい蓮央、そんな所に突っ立ってないでお前も飲めよ!」
「あぁ……」
無表情で歩いてきた蓮央は、私の隣に座る圭太を押しのけて座った。
他に座る場所、たくさんあるのに……。
わざわざここに座る意味が分からず、首を傾げていると、追い出された圭太がプッと吹き出した。
「蓮央……お前、珍しいな~、ハハッ!」
「……うるせぇ圭太」
「はいはい、お幸せに~」
圭太は何故か笑いながら歩の隣に座った。
・・・?
意味分からない。
「それではぁ~さっきーに、乾ぱ~い!」
さっきよりひどく酔っ払った諒真さんが音頭を取り、私はよくわからないまま乾杯した。