Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「来い、咲誇」
「え……わっ!」
強い力で手を引かれ、足がもつれる。
蓮央は怖い顔してるし……。
怒って当然だよね……私が黒薔薇だったんだから…………。
引っ張られながら2階に上がり、いつもの総長席に座る蓮央。
足を組んで黙っている彼は、眉をひそめていて、怖い……。
意を決して、話しかけることにした。
「あの…蓮央……」
「…………」
「ごめん、私、言おうと思ったんだけど……」
「…………」
「だから……えっと……黙ってて、ごめん…」
「お前さ」
ずっと静かだった蓮央が、いきなり口を開いた。
怒られる・・・!
怒鳴られるのを覚悟していると。