Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
○宇宙の海と銀髪の彼
「ねぇ、蓮央」
「……ん、何だよ…」
マンションの部屋のソファーで寝ている蓮央を突っつく。
片目を開けながら、眠たそうに私を見ている。
「出かけたい」
「はぁ……?何時だと思ってんだよ……」
「1時」
「…………寝ろ」
1時、と言っても午後ではなく午前。
蓮央が「寝ろ」っていうのも無理ないけど……
寝れないんだもん。
外の空気を吸いたい。
「ねーえー」
「朝になったらな……」
どうしても起きない蓮央に、私は最終手段を使うことにした。
「じゃあ今から黒薔薇活動してきまーす」
「…………分かったから」
渋々というように、蓮央は起き上がって私の腕を掴んだ。