Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
守られるだけの、弱かった私。
裏切られたとはいえ、やっぱり仲間が傷つくのを見ているだけなのは嫌だった。
殴られようとも、蹴られようとも。
一度でいいから、一緒に戦いたかった。
買った喜びを、負けた悔しさを、分かち合いたかった。
周りには人がたくさんいたのに、ずっと、独りの気分だったから……。
「だからね、蓮央」
震える蓮央の手を握り締めて、言った。
「世界No,1をとって、若沢組をぶっ潰そう」
蓮央はぽかん、として私を見つめる。