Am I What Colors?ｰ元姫の復讐ｰ

そして、肩を小刻みに揺らして笑い始めた。




「っ……ハハハハ！！咲誇、お前……！！」


「……え？私、なんか変なこと言った？」


「ハハ、違ぇよ……。お前にしては怖いこと言うなって思っただけだ……ハハハ！！」



腹を押さえて笑い転げる蓮央に、拍子抜けしてしまった。



「そんな笑わなくても……」


「分かった分かった、悪かったって」



と、むくれると、ひとしきり笑った蓮央がよしよしと頭を撫でる。



「……ありがとな、咲誇」


「笑わせてくれて？」



わざと嫌味っぽく言うと、苦笑いしながら蓮央は私の隣に座った。



「違えって。お前のおかげで少し元気出た。お前が【睡蓮】の姫でよかった」



・・・なんか、やだ。



「…………」


「何だよ、黙って」


「……『姫』は、やだ。『彼女』がいい」


「・・・ぶはっ！！」



大真面目に言うと、蓮央はまた吹き出した。