Am I What Colors?ー元姫の復讐ー



なだめようとその小さい背中を抱きすくめると、まだ拗ねながら「彼女と呼べ」の一点張り。



・・・少し意地悪してやろう。



Sな俺が登場して、「キスしろ」と言ってみた。


するとほんのり赤く染まった顔で俺を見つめた咲誇は、マジでキスしてきた。


触れるだけの、キスを。


それでも十分だったけど、もっと困らせたくなって意地悪な命令をした。


戸惑った咲誇を「総長命令」と脅すと、ゆっくりとだけどまたキスしてくる。


その素直さが可愛くて、つい深く激しくなってしまった。


名前を呼ばれても、止められねぇ。


胸を叩かれて、「苦しい」と言われても、止められねぇ。


夢中でキスしていると、咲誇の体から力が抜けて倒れそうになった。


それを支え、ようやく唇を離してやると、タコより真っ赤な顔で深呼吸している咲誇。


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