Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
▽fifth―purple―▽
○俺に掴まれ
《咲誇side》
「……ということで、世界No,1をとることになった」
「「「「・・・・は?」」」」
私の隣で、幹部のみんなに向かって話す蓮央。
いつもの倉庫の幹部席だ。
昨日私が言ったことを、実現しようとしてくれている。
でも・・・
「蓮央、それ真面目に言ってるのか?」
圭太が怪訝な顔をする。
「世界トップをとるということは、【桜蘭】を潰さないといけないんだぞ?」
「分かってる」
「今まで何回負けたと思ってるんだ?俺らが勝てる相手じゃねぇだろ!」
「それも、分かってる」
圭太を見据えた蓮央は、私の肩を抱いて引き寄せた。
「でも、今は昔の俺らじゃない。咲誇がいる。一度に100を相手する、黒薔薇がな」
「なっ……!蓮央…お前まさか、咲誇も【桜蘭】との喧嘩に参加させるつもりか!?」
「咲誇が望むならな」
圭太が蓮央を睨みつける。
きっと圭太は、私のことを心配してくれているんだよね・・・