Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「圭太、大丈夫だよ?私は、戦える」
「咲誇……」
「それに、もう『独り』は嫌だから」
守られるだけの、足手まといなんかもう嫌。
傷つけようと傷つけられようと、私は仲間を守りたい。
「そうか……」
圭太はため息をつくと、諒真さんの方を向いた。
「諒真、お前はどうしたい」
「え?俺?」
「もし【桜蘭】を潰してトップになり、お前の親父にまた喧嘩を売ったとしても、やられるのはお前の方かもしれない。そうだとしても、やるか?」
「…………俺は……」
諒真さんは迷うような怯えるような表情になる。
辛くて、苦しい。
だけど、抜け出すのが怖い。
そんな気持ちが、伝わってくる。