Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「咲誇…」
深い深い、愛を感じる口づけ。
長いキスの後、唇を離した蓮央が私の頬に手を添えて、私を見つめる。
「咲誇……お前が欲しい」
「私も、蓮央が……欲しい…」
答えると、優しく微笑んだ蓮央は私を抱き上げ、ベッドに運んだ。
「……いいか?」
「ん…………」
何度もキスされ、蓮央の手が滑り込んでくる。
まるで壊れ物を扱うかのような優しすぎる手に、涙が出て。
それの涙を、蓮央が指ですくう。
切れ長の瞳に映る、赤い私の顔。
「俺だけを見ろ。……愛してる、咲誇」
耳元で囁かれた言葉に心が熱くなって、また涙が出る。
もうすぐ12月で寒いはずなのに、とろけそうなくらいあたたかい。
「咲誇……愛してる」
蓮央の愛を、全身で受けて
わたし達は、ひとつになった。