Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
逃げるようにそそくさとバスルームへ向かい、シャワーを浴びる。
「…………うぎゃっ!?」
鏡を見て、キスマークの多さに悲鳴をあげそうになった。
わざと見える場所につけてるし・・・
マフラー巻いてこうかな・・・
どうにか隠せないかと思案しながらシャワーを終えて、制服を着ながらリビングに行く。
蓮央がドライヤーとくしを持って、ソファーに座っていた。
「髪乾かしてやる。飯食え」
なんか今日は珍しく甘いなぁ……。
蓮央の開いた足の間に座り、手作りの朝ごはんを頬張る。
私も、このくらい料理上手にならないとかな・・・
てか、蓮央のドライヤーやる手つき荒い……
「うわ、乾かねぇな……。髪長すぎんだよ」
「伸ばしてるの。切るつもりはないよ」
「ま、髪は女の命って言うしな。傷んだら悪ぃ」
「髪の毛傷めたら蓮央を坊主にしてやる」
「やめろ。あいつらに笑われるだろ」
真面目に答える蓮央が面白い。