Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「お前、背小さすぎ。155あるか?」
「154……」
「そんな小さくてよく喧嘩できるな」
「背の大きさと喧嘩の強さは比例しないんですー」
「お前の場合は反比例だな。……よし、出来たぞ」
「え!!」
ポンッと頭に手を置かれ、慌てて確認すると、腰まであるはずの髪がない。
「鏡見ろって」
と、蓮央が、私を鏡の前に連れていく。
そこには、髪をお団子にした私が…………。
「初めてアップにした……」
「背低いから、下ろしてると押しつぶされてる感あるんだよな。これで解消」
「押しつぶされてる感って…………」
なんか気に触ったけど、新鮮でいいかもしれない。
でも、問題が一つ。
「……これじゃあ、キスマーク思いっきり見えるじゃん」
「当たり前だろ?見せるためにつけたんだからな」
「また喧嘩売られるって……」
「お前なら楽勝で勝てる」
そういう問題じゃないんだって……。
仕方なく、蓮央のマフラーで一番目立たないものを借りてつけていくことにした。