Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「……ここも先客がいるなぁ」
普通に靴を履いて、どこかに空き教室がないかと徘徊していると。
「おっ!なんか可愛い子発見~♪」
金髪の男二人組がヘラヘラと寄ってきた。
見たところ1年か。
調子に乗ってます感がすごい。
「学校の中でもマフラーするとか可愛いね~!」
「暇なら俺らと一緒に遊ばね?イイコトしてやるからよ~」
「…………ウザイ。どけ」
押しのけて進もうとすると、その手を掴まれる。
気持ち悪い。
「何なに~?悪い子ぶっちゃって~!」
「やっべぇ俺マジ惚れたわ~!なぁ、付き合ってくんねぇ?」
・・・話も通じないのか。
イラつくからやめてほしい。
「どけっつってんのが分かんない?あんたらの頭の中、スッカスカなんじゃないの?」
そう言って手を振り払うと、次は腕を掴まれた。
「へぇ、怒った顔も好みだわ~!マフラーしてると暑いだろ?外しなよ~」
「っ……触るな!!」